京都大学附属病院はiPS細胞を活用した1型糖尿病の治験を早ければ来年にも開始。1型糖尿病は、すい臓の細胞が正常に働かなくなってしまい、血糖値を下げるインスリンがしっかり分泌されない病気。患者数は14万人。患者はインスリン製剤を1日1回以上毎日打たなければならない。血糖値が下がり過ぎると意識障害などが起こる場合もある。iPS細胞からインスリンを分泌させる膵島細胞に変化させ、シート状に加工して腹部の皮下に移植するという。矢部大介教授は「インスリンの注射をしないでいい世界がみえてくると大変うれしい」と話している。来年2月に移植手術の予定。2030年代から実用化を目指す。