そして迎えた当日。2日間で約1万人が来場する春日部高校文化祭が開催された。臙脂の集いの本番30分前、会場には1000人を超える観客が。先輩たちから受け継ぐ全長6m,総重量60kgの大団旗を左右へ大きく振り、臙脂の集いが幕を開ける。団長の水戸要がステージの中央へ。最後まで練習を重ねた勝利の拍手。10分に及ぶ演目を最後までミスなく演じきった。演目が進むに連れ、3年生の引退が迫ってくる。それぞれの思いがこみ上げる部員たち。けれど団長には最後に大仕事が残されていた。校庭に集まる生徒たち。2日間に及んだ文化祭もいよいよフィナーレ。伝えたかった仲間への感謝。そして締めくくるのは春日部高等学校 校歌。応援指導部に捧げた高校生活。この校歌は仲間たちへ、後輩たちへ全身全霊で送る最後のエール。文化祭から8日後、そこには学ラン姿の2年生と1年生。春日部高校応援指導部が新たな歴史を刻み始めている。