スージー鈴木氏は中島みゆきの曲について、「フレーズに痺れている間に曲が終わってしまう」、「短文で突き刺さってくる」などと話し、中島をコピーライター、歌人のような存在と評する。「悪女」は女性の強がる心情を歌った曲。渋谷凪咲は歌詞を考察したところ、主人公は地方出身で、幼少期から芸能界に憧れているという。歌詞にも登場するマリコは親友で、芯の強い女性。2人はスカウトマンの目にとまり、芸能界入りを果たす。主人公は輝かしいデビューを飾るも、ヒット作に恵まれず、身も心も荒んでいく。マリコは地道にステップアップし、時のスターに。渋谷曰く、「行かないで」というフレーズについて、成功するマリコへの主人公の思い、芸能界にピュアな気持ちを抱いていた過去の主人公の思いが込められているという。