自民党は総裁選の日程を来月12日告示、27日投開票と決めた。選挙期間は、現行ルールになってから最長だ。派閥の裏金事件で党への逆風が続くなか、支持回復を図る狙いがあるとみられる。選挙戦については、お金のかからない方法を模索し、告示前に行う候補者の選挙活動は抑制的に行うよう呼びかけていく方針。総裁選は、国会議員票367票と党員などの地方票367票、合わせて734票のうち過半数を取った候補者が新総裁に選出される。1回目の投票で過半数を獲得した候補者がいない場合は、1位と2位による決選投票となる。決選投票は、国会議員票367票と各都道府県連票47票となり、国会議員票の比重が大きくなる。ある閣僚経験者は「1回では決まらない。どの議員も決選投票を見据えて動いている」と話している。立候補を表明した小林前経済安保担当大臣は各事務所にあいさつ回りを始め支持を訴えた。