フランスと南米2か国の訪問を終えた岸田総理大臣は、ブラジルなどグローバルサウスとの連携を図れたことは有意義だったと成果を強調した。岸田総理は「ブラジル、パラグアイの訪問では経済関係のみならず、エネルギー移行あるいは気候変動、こうした幅広い分野で具体的な協力を進展させることも確認できた」と語った。岸田総理は、今回の訪問には約50社の日本企業が同行するなど、気候変動対策や鉱物資源などの分野で官民をあげての連携が進んだと述べた。国内では、連休明けから衆議院の政治改革特別委員会で、政治資金規正法の議論が始まるが、岸田総理は帰国するあすにも自民党の政治刷新本部のメンバーと面会し、改革の方向性を確認する考えを示した。9月までの自民党総裁の任期中に憲法改正を実現したいという思いは変わらず、一歩でも議論を前に進めるために最大限努力したいと述べた。また自民党総裁選での再選や今国会中の衆議院の解散総選挙については「先送りできない課題に全力で取り組んでいく。課題について結果を出すことが重要で、それ以外のことについては考えていない」と述べるにとどめた。日本の顔として世界を回った岸田総理。帰国後は政治資金規正法の改正議論が本格化し、厳しい国内政治との向き合いが待っている。ブラジル・サンパウロの映像。