政治資金規正法の改正に向け与野党による実質的な審議が始まった。自民党は今の国会で成立を目指しているが議論は平行線。野党側は政策活動費や企業団体献金の廃止などを強く迫り、自民党は防戦一方となっている。野党側は政策活動費の領収書を公開するよう求めたが、自民党の法案提出者は支出の項目を収支報告書に記載をしていくと否定的な考えを示した。野党側が企業団体献金の廃止を求めたことについても、透明性を上げていくと述べるにとどめた。公明党とも溝が埋まらない中、自民党幹部は自民案に反対して野党案に賛成できるか連立が崩れるとけん制している。公明党は妥協はしないとの姿勢を崩していない。自民党は月内に衆議院を通過させたい考えだが、折り合う見通しは立っていない。