先月29日、政権発足1000日を迎えた岸田総理は、9月に予定されている自民党総裁選再選をにらみ、地方行脚をスタートさせた。一方、自民党・茂木幹事長は民放の報道番組に出演し、自身の出馬について問われると、「夏の間によく考えたい。総理になってやりたい仕事があるのは間違いない」と述べた。また高市経済安保担当大臣は国会内で、自身に近い地方議員らと会合を開いた。一部報道で、高市氏が総裁選への意欲を伝えたと報じられたが、高市氏はSNSで「短時間の意見交換をしただけ」と強調。菅前総理は先週、総裁選で新しいリーダーが出てくるべきと発言してから、一気に「ポスト岸田」レースが加速。ただ今の状況は加熱しすぎているとして警戒感や反発の声も広まっている。自民党・二階元幹事長は「ちょっと総裁選挙の幕開けというかスタートが早すぎたね」とコメント。総裁選の各候補者たちも出番に向けた準備は進めているものの、早い段階で名前が浮上したらつぶされるのではないかという警戒感があり、水面下での駆け引きが続いている。