岸田総理大臣は総理大臣官邸で記者会見し「自民党が変わることを示す最も分かりやすい最初の一歩は私が身を引くことだ」と述べ、来月の自民党総裁選挙に立候補しない意向を表明した。そして「政治とカネの問題を巡り残されたのは自民党トップとしての責任だ。もとより所属議員が起こした重大な事態について組織の長として責任を取ることにいささかのちゅうちょもない。事案が発生した当初から思い定め心に期してきた。当面の外交日程に一区切りがついたこの時点で私が身を引くことでけじめをつけ総裁選挙に向かっていきたい」と述べた。そのうえで「私の政治人生、政治生命をかけて一兵卒として引き続きこうした課題に取り組んでいく。まずは来月までの任期中、総理、総裁としての私の責任でできるところまで最大限、進めていく」と述べ、政治改革に引き続き力を尽くしていく考えを示した。