自民党総裁選への立候補を目指していた野田元総務大臣が、必要な推薦人20人を確保できないことから出馬を断念する意向を固めたことが分かった。関係者によると、野田氏は推薦人確保のため、斎藤経済産業大臣と候補者の一本化も視野に協議を重ねていたが、双方の主張が折り合わず、きのう夕方までに決裂したという。このため、野田は出馬を断念する意向を固め、関係者によると、かねてから親交のある小泉元環境大臣の選対本部長に就任する方向で最終調整していることが分かった。残る斎藤大臣も推薦人集めが難航していて、総裁選は、すでに出馬表明した8人と、きょう午後に会見を行う上川外務大臣を加えた9人による争いとなる公算が大きくなっている。