先ほど国会で石破首相が所信表明演説を行った。演説では「他党にも丁寧に意見を聞く」と強調した上で「可能な限り幅広い合意形成が図られるよう真摯に、謙虚に国民の安心と安全を守るべく取り組む」などと述べた。石破首相は冒頭から野党各党に対し「各会派が真摯に政策を協議しよりより成案を得るべき」と少数与党となったことを印象づけるものとなった。自民党内からは「これまでのような自民党、公明党主導による国会運営は通用しない。国民民主党をはじめ野党から協力を得なければ自民党が終わりかねない」との声も。首相周辺からも「国民民主党のことを意識した演説」との声が聞かれた。国民民主党が主張してきた“103万円の壁”について石破首相は「令和7年度税制改正の中で議論し引き上げる」と明言。同じく国民民主党が主張していたガソリン減税についても「見直しに向け検討し結論を得る」と強調。野党の声を聞き政策を取り入れることで国会審議を乗り切りたい石破首相だが、議論をどこまでまとめきれるのか手腕が問われる。