年収の壁、高校無償化、高額療養費、与野党が議論を重ねた予算案があす衆議院を通過する見通し。国会内の一室で自民党、公明党の幹事長と署名に臨んだ日本維新の会・岩谷良平幹事長。3党が2025年度の予算案、予算の裏付けとなる税制関連法案を早期に成立させることで合意。衆議院予算委員会の理事会を終えた安住淳予算委員長は「あす採決を行うことで与野党合意したので今国会での本予算の採決をあす行うことになる」と述べた。新年度予算案はあすのうちに衆議院を通過、参議院に送られる見通しとなった。少数与党の受難を乗り越える算段がついた石破総理大臣。参議院では与党が多数を占めているため予算成立はほぼ確実。同時に早期成立を確認した税制関連法案には年収の壁の見直しが含まれる。与党案が通れば所得税がかかり始める最低ラインは160万円に引き上げられ、2年間は年収850万円までの人が所得税の軽減対象となる。壁の見直しを訴えてきた国民民主党がのまなかった案に維新は賛成することになる。予算案には立憲民主党が凍結を強く主張する高額療養費の上限引き上げも含まれる。会見で日本維新の会・前原誠司共同代表は「178万円に向かっての途中経過であることを確認することで我々は賛成した」と述べた。