国会では野党7党が提出したガソリン税の暫定税率を廃止する法案を巡り、土曜日に異例の審議が行われた。立憲民主党など野党7党が提出したガソリン税の暫定税率を来月1日から廃止する法案は、参議院の財政金融委員会で審議が行われた。審議を終え、野党側は法案の採決を求めたが、与党側は「さらなる審議が必要」との主張を崩さず、自民党に所属する委員長も委員会を打ち切って採決に応じなかった。これに対して野党側は、委員長の委員会運営を批判。委員長の解任決議案を提出するなど反発している。野党としては、参院選を控え、異例の土曜日審議を行い、ガソリン価格の引き下げといった物価高対策にこだわる姿勢をアピールをする狙いがある。ただ、参議院は与党が過半数を確保しているため、法案の成立は難しい情勢で、与党からは「単なるパフォーマンスだ」との指摘も出ている。