長野県と山梨県に跨る八ヶ岳連峰の標高2150mの山奥に、日本一高い場所にある露天風呂の本沢温泉「雲上の湯」がある。辿り着くには登山口から片道約6kmで、今の時期は雪の中を登らなければならない。平地より酸素が薄く息切れしやすく、日中でも気温は氷点下である。人一人歩ける幅の断崖絶壁を渡り、登り始めて約3時間で到着した。雲上の湯は山奥に佇む厳選かけ流しの秘湯で、脱衣所がなく、約42℃である。混浴で入浴料は1人1000円である。玉崎宗弘さんが秘湯を知ったのは約10年前で、定年を迎え体力的にも今年が最後のチャンスだと思い行くことを決心したという。4時間かけて辿り着いた。