イギリスの議会で審議が行われている安楽死を選ぶ権利を認める法案について、宗教指導者から懸念の声が上がっている。キリスト教、イスラム教、ユダヤ教、ヒンドゥ教、シーク教の合わせて29人の宗教指導者が署名した文書が新聞に掲載され「この法律が成立すれば、弱い立場の人は死ぬのは義務だと感じる恐れがある」と警告している。イギリス・BBCの報道。一部の宗教指導者が終末期の患者に死ぬ権利を与えないよう議院に訴えている。法案では患者が死を選ぶ圧力をかけられないように守る十分な措置が盛り込まれて折らず、懸念しているという。イギリス国教会のロンドン主教、カトリック教会のウエストミンスター大司教、ユダヤ教の主席ラビを含む29人の高位聖職者は、弱い立場の人に影響を及ぼす法案に深く懸念しているとしている。法案の対象は余命6ヶ月以下で、条件があり、法案支持者は世界で最も厳格なレベルの内容だと主張する。また「国民の80%はこの選択肢は望ましいと考えている」としているが、国を信頼できるのかとの懸念の声もある。29日に法案が可決されたとしても法律になるまでには何ヶ月もも議論や精査が重ねられるが、今週議会が安楽死の原則を支持するのかが分かる。