天皇陛下は、23日午後、ロンドンで活躍する日本人を宿泊先のホテルに招いて懇談された。「ロイヤル・バレエ」でプリンシパルを務め、けがでリハビリ中の平野亮一さんには、「早い回復を」と気遣われた。皇后さまは、出発前の準備や長時間のフライトで、少し疲れが出ているため、同行している主治医の判断に従い、25日の国賓行事に備え、出席を控えられた。ロンドンでは、日本とイギリスの国旗が掲揚され、到着前から歓迎ムードが高まっていた。日本時間きのう、約15時間フライトを経て、イギリスに到着された天皇皇后両陛下。雅子さまは、水色のスーツ姿で、陛下のネクタイとリンクコーデになっていた。チャールズ国王の代理として出迎えた関係者と、笑顔で握手を交わされ、車に乗って移動した。天皇旗が掲げられたこの車は、チャールズ国王が用意した両陛下のための専用車だ。滞在先のホテルには、お二人のことを一目見ようと、現地の日本人など多くの人が集まっていた。日本時間きのう午後10時頃、陛下は、2018年にオープンしたジャパン・ハウスを訪問された。ジャパン・ハウスは、日本の文化や魅力を発信する施設だ。能登半島地震で被災した輪島塗作家の作品などを見てまわられた。陛下は、約30分間にわたり視察し、「とても興味深く拝見しました」と述べられた。あす25日は、両陛下は、国王夫妻とともに馬車のパレードなど国賓としての重要な行事に臨まれる。