太陽の表面で起きる巨大な爆発現象、太陽フレアの影響で、地球の磁場が乱れる磁気嵐が観測された。こうした中、世界各地で観測されているのがオーロラ。太陽の表面で起きる巨大な爆発現象で、情報通信研究機構によると、今月8日からきのうにかけ、最大クラスに分類される巨大な爆発が、6回にわたって発生した。オーロラは、地球の周辺を飛び交う高エネルギーの粒子が、大気とぶつかったときに光を放つ現象で、太陽フレアによって地球の磁場が乱れる磁気嵐が発生すると、緯度が低い地域でも観測できる可能性がある。オーロラ観測への期待は、国内でも高まっている。北海道陸別町の天文台によると、陸別町は北の方向に市街地がないことなどから、観測に適していて、去年12月には20年ぶりに肉眼でオーロラが観測されている。
太陽フレアによって、地球の磁場が乱れる現象、磁気嵐には注意も必要。茨城県にある気象庁の地磁気観測所では、きょう未明から磁気嵐が観測され、午後6時の時点でも続いているという。きょうも太陽フレアが発生したという情報があることから、磁気嵐は今後数日は続く見通し。磁気嵐が起きると、通信などの障害が起きるおそれがあるが、情報通信研究機構によると、今回は、携帯電話の通信測位には影響はないとしている。ただ、高精度のGPSの利用や一部の無線通信などには影響が出るおそれがあるので、引き続き、数日は注意してほしいとしている。