千葉県で大量に繁殖している特定外来生物・キョン。キョンは生態系などに害を及ぼすおそれがあるとして、国から特定外来生物に指定されている。茨城県でも2017年以降、神栖市や筑波山などで目撃されていて、県はさらなる侵入を防ごうと、きょうから褒賞金制度を始めた。具体的には県内で画像か動画を撮影した目撃情報に1件当たり2000円、捕獲に1頭当たり3万円を支払う。県によると目撃情報に褒賞金を出すのは全国の都道府県で初めて。目撃情報はことし4月以降が対象で、撮影場所が分かるように周囲を含めて撮影してほしいとしている。また捕獲には狩猟免許を持ち市町村から有害鳥獣の捕獲許可を受けている必要がある。県は提供された写真や動画をホームページで公表するとともに生息状況を把握してキョンの侵入を防ぐための「わなの設置など対策につなげていきたい」としている。