今日9月1日は防災の日で、由来となった関東大震災から100年の節目を迎える。東京・荒川区の「燃えない街づくり」の取り組みを取材した。関東大震災では死者・行方不明者は約10万5000人で、そのうち9割にあたる約9万2000人が火災で犠牲になった。東京・荒川区は木造住宅密集地域が約6割を占める、震災による火災の危険性が高い地域。そのため「燃えない街づくり」に力を入れているという。3つの防災対策の1つが「無電柱化」で、実施した重点地域の約600mの道は緊急車両もスムーズに通行できるようになったそう。2029年までに10路線3.4キロの無電柱化に着手する予定。2つ目は「防災スポット」。震災後の火災で燃え広がるのを防ぐ「火よけ」の役割をし、断水時に使えるぼうさい井戸など被災時に役立つものが設置されている。3つ目は「燃えにくい木」。区民からの意見で2012年から葉や枝に水を多く含み延焼を防ぐタブノキを約150本植樹したという。住宅密集地域が多い荒川区では、行政主導ではなく住んでいる人が一緒になって街を守る取り組みをしている。