岐阜・高山市内に住む荒田由香は9年前、長女を白血病で亡くした。小学6年生だった。娘をなくし悲しみの日々を過ごしていた荒田だったが、4年前知人から誘われてカフェで販売するシフォンケーキを作り始めると気持ちが前向きになったという。そうしたなか購入したことで小児がん患者の支援につながる商品があることを知り、荒田もこの活動に加わってこれまでにシフォンケーキを約1万個販売した。しかしもっと多くの人に小児がんについて伝えられないかと考え、自費出版でシフォンケーキで小児がんの子どもたちを応援する内容の絵本を作った。荒田の思いがこもったシフォンケーキと絵本が小児がんの患者や関わる人たちを支える。