コメの価格高騰の影響は、いまも広がり続けている。京都で創業90年を迎えるコメ店では、年間300トンのコメを扱ってきたが、十分な量のコメを確保できず先週月曜日に休業。店の再開は新米が入る秋以降になる可能性があるという。またサトウ食品では、コメ不足の影響による「パックごはん」の需要増大にともない生産効率化を目的として一部商品の販売を休売または終売する。農林水産省によると、全国スーパーでのコメ5キロあたりの平均価格が最高値を更新。今月18日、備蓄米がJA全農などに引き渡され、すでに一部卸売業者には供給を開始しているという。JA全農は混乱を避けるため備蓄米と表記しないよう小売店などに依頼。専門家によると、「備蓄米が出回ることで4月以降に少しずつ安さを実感できる」としている。