京都市考古資料館には海外製の陶磁器が展示されていて、平安時代の遺跡から発掘された。有力貴族、皇族は唐物を手に入れるため、民間交易を行っていた。藤原道長は太宰府、商人たちとの交易を管理する立場にあり、唐物を献上されたと考えられるという。紫式部日記を紐解くと、一条天皇のために豪華本を製作したといい、色とりどりの紙を使ったという。文様を刷って装飾が施された唐紙もあったといい、夜の灯りのもとでは雲母の輝きが唐紙の美しさを際立たせる。
© 2009-2024 WireAction, Inc. All Rights Reserved.