「きょうだい児」とは重い病気や障害のある兄弟姉妹がいる人たちのことを指す。きょうだい児には小さな頃から特有の共通する悩みがあり怒りや嫉妬、寂しさや孤立感以外にも不安や恐怖、罪悪感を抱くケースが多いという。また親より長い時間を過ごすこともありきょうだい児にはライフステージごとに進路の選択や結婚、親が亡くなったあとなど多岐にわたる“悩み”に直面する。こうしたきょうだい児の悩みについての支援の場「きょうだい会」などの当事者団体や支援グループがあり古いものでは60年前からあり全国44組織あるという。不安や悩みの共有する場を設けたり子供向けのメッセージや兄妹姉妹から離れた場所でレクリエーションを用意するなどの活動などがある。今年出版された国内初のきょうだい本「きょうだいの進路・結婚・親亡きあと」を紹介、きょうだいたちの悩みに法律などの観点から回答している。著者は弟に障害がある女性で帯には「私は一生障害のある弟の世話をしなくてはいけないのですか?」との悩みが書かれ法律上はNOだという答えがあるという。民法では義務であるが自分で余裕のある範囲で助ける義務で憲法でも幸福追求権などがあるということ。藤木さんは法律で言われても実際にはケアを続ける人もいるが法律は迷ったときに決断する背中を押すことができるもので本が一助になってほしいとした。