日本を代表する画家・円山応挙の特別展が東京・日本橋の三井記念美術館で開催中。国宝「雪松図屏風」は、右隻には老いた松が手前に迫ってくる力強さで、左隻には若木の松が奥に伸びていく落ち着いた雰囲気で描かれている。藤原幹大学芸員は「雪の部分は絵の具を使っていない。特注の1枚の紙で描かれている。これだけ大きい紙は当時も非常に高価だったと思われる。三井家は応挙のパトロンのひとりだった。応挙が三井家のために描いたものと考えられる。」と解説。応挙は他にも多くの屏風絵を遺している。重要文化財の「藤花図屏風」は左右の屏風に対照的に藤が描かれている。幹の描写には墨の濃淡を駆使した水墨画的な技法を用いる一方、花と葉は着色して伝統的な大和画の技法で描かれている。四国・香川の金刀比羅宮に描いた襖絵は、全16面からなる大作。当時日本に入ってきた毛皮を、実際に虎の絵を描く前に綿密に観察しスケッチしている。江戸時代、豹は虎のメスだと思われており、豹が屏風に描かれている。
