裏金問題が大きな争点となる今回の選挙戦。しかし自民党への批判票が分散する構図が目立っている。裏金問題で自民党が公認を外した選挙区。ここでも野党側は候補者を一本化できず、日本維新の会から猪口幸子氏、共産党から新井杉生氏、国民民主党から円より子氏が立候補している。一方、いわゆる裏金議員の選挙区の中には変わった構図になったところも。自民党から公認を外された三ツ林氏。しかし公明党が推薦を出し全面的に支援している。背景には区割り変更によって石井代表の選挙区が、もともと三ツ林氏の地盤だった地域を含むという事情が指摘されるが、公明の推薦を受ける三ツ林氏の選挙区でも結局、野党から無所属を含む5人の候補が乱立。いわゆる裏金議員が出馬する46選挙区のうち、野党側の候補者を一本化できたのは僅か6つにとどまる。政権発足後、最速の解散によって選挙区の調整が追いつかなかった。衆院選は次の日曜日に投開票を迎える。