野党の顔色を窺いながらの国会運営を強いられた少数与党の石破政権。少数与党の石破政権は野党が一致して不信任案に賛成すれば「総辞職」か「衆議院解散」を迫られる。水曜日、国会会期末を前に迎えた党首討論。厳しい展開も予想される中、議論は淡々と進み、焦点とされた「内閣不信任案」は触れられず。野田代表は不信任案提出について「総合的に判断する」としている。立憲民主党・小沢衆院議員は「不信任案が通るかもしれない時にやらないなんて馬鹿じゃないかという話になる。もう野党第一党の資格はない」と指摘。政治ジャーナリスト・後藤謙次さんは「野党が数的優位を全く活用できないまま目先の自己利益を先に追求してしまった。そこを巧みに自民党が吸い取った」と指摘した。小沢氏も関わった31年前の少数与党の政権は野党から不信任案を突きつけられた。1994年、総理に氏名された羽田孜氏だったが、直後に社会党が連立を離脱。不信任案を提出され、わずか64日という短命政権に終わった。今回の石破政権は今のところ不信任案は出されず支持率もやや回復している。後藤さんは「石破さんはある面でラッキーなのは天佑といったら語弊があるけど急に追い風が吹いてきた」と指摘した。