自民党の安倍派が新体制を決める議員総会を開き、自民党本部に約100人の国会議員や記者が集まった。安倍元総理が亡くなってから1年以上会長不在の状態が続いている。派閥の中では運営を担う塩谷会長代理、下村会長代理に加え萩生田政調会長や世耕参院幹事長らいわゆる5人衆と呼ばれる有力議員がいる。塩谷氏は新会長を置かず自ら座長に就任する案を出しているが、下村氏は難色を示していて事前の協議でも平行線だった。こうした中口を出したのが未だに派閥内で影響力がある森元総理で地元紙のインタビューでいつかは5人衆の誰かが会長にならないといけないと言う一方で下村氏を厳しく批評した。今日の総会では意思決定機関の「常任幹事会」を置き人選などは塩谷氏に一任することになったが、会長のポジションは引き続き時間を賭けて議論することになった。派閥内からは人事で不利になりかねないなど懸念の声が上がっている。