一番茶の今の時期にだけ白っぽい黄緑色の芽が育つ珍しい品種「きら香」の収穫が静岡県袋井市で始まった。きら香は袋井市の茶農家・竹内清美さんが30年余り前に偶然、茶畑で見つけたものを挿し木で増やしたもので、新たな品種に登録されている。市内の3000平方メートルの茶畑で栽培されこのうち竹内さんの畑ではきょうから収穫が始まり専用の機械を使って新芽を刈り取っていた。きら香は苦みの少ない甘さが特徴で、二番茶の時期からは濃いもえぎ色になるため今の時期の白っぽい芽は珍しいという。芽吹く時期に日光に当たることで葉が白くなるが、ことしは先月曇りの日が多かったことから例年に比べてやや色が濃いという。きら香の刈り取りは今月いっぱい行われ、来月中旬ころから地元で販売されるという。