袴田巌さんの再審が始まった。袴田巌さんは出廷は免除された。長期間にわたり、死刑への恐怖の元収容された影響で十分な会話ができない状態が続いている。90歳の姉のひで子さんはきょう袴田さんに代わって法廷にたった。ひで子さんは、57年戦ってやっと再審開始になる、望むことは真実、巌は無実だから無罪を望んでいると話していた。事件は1966年、味噌製造会社の専務の家が全焼し、4人が殺害された事件で死刑が確定した袴田さん。2014年静岡地裁は再審を認め釈放した。しかし東京高裁で再審を認めない決定が出された。最高裁は差し戻し、今年3月高裁が再審を認める決定をした。逮捕から半世紀あまり、望み続けた再審。ひで子さんは無罪を主張し「57年紆余曲折 艱難辛苦ございました 再び弟 巌に代わりまして無罪を主張いたします」などと述べた。弁護団は、裁かれるべきは誤った死刑判決で袴田さんの人生を奪った責任がある警察、検察、弁護士、裁判官だ主張した。検察は高裁が捏造疑いまで言及した証拠の衣類は袴田さんのもので犯行時着用し事件後に隠したと主張した。