国内有数の観光名所・裏磐梯のある福島・北塩原村。今年度「出生数ゼロ」の可能性がある。村は妊娠届を受け母子健康手帳を交付するが、今年度はきょう時点で0件。このまま移住などによる転入者がないと初の「出生数ゼロ」になる可能性がある。この村で去年8月に出産した母親に話を聞いた。北塩原村は福島県の北西部に位置し、国内外から多くの観光客が訪れる裏磐梯、中津川渓谷などが有名。村の人口は2391人。最近は減少傾向で昨年度は6人。4月に発表された“将来的に消滅する可能性のある自治体”に名前があげられている。村は福島県のオンライン結婚マッチングシステムの登録料1万円を全額補助し、結婚した夫婦には祝金最大60万円を贈呈するなど対策を強化。子育て支援として3歳未満の子どもを保育園に預けず家庭で保育を行い場合、月1万5000円を支給。さらに子どもが4歳から15歳までは毎年1人当たり5万円を支給。取材した母親は村が用意した若者定住者向け新築一軒家を格安で借りて生活しているが、病院が近くにないなど不安な点もあるという。