短時間で簡単にできる時短調理が人気となる中、電子レンジで取り扱い説明書の注意事項を守らない加熱をするなどして事故になるケースが相次いでいるとしてNITE・製品評価技術基盤機構が注意を呼びかけている。カップ麺を容器ごと電子レンジに入れた実験の映像では、激しい音とともに炎が上がった。NITEによると去年までの5年間に調理家電を使って起きた事故は494件で、このうち369件が火災につながっている。内訳は電子レンジが149件、次いでIHコンロが89件などとなっていて、事故の原因については使用者の不注意や誤った使い方に関係するものが44%を占めている。電子レンジで禁止されている容器を加熱して爆発した事故やIHコンロで少量の油で調理をしている際に温度調整機能を使わずにその場を離れて発火した事故などが起きている。NITEは「事故の多くは取り扱い説明書や商品パッケージの注意事項を確認していれば防げた」として注意を呼びかけている。