撮影4日目。ゆっくりとトンネルに入っていく女性がいた。頻繁にトンネルを利用しているとのこと。トンネルを通ると、なんか嬉しい気分になるという。主人が定年後にがんで亡くなり、老後の夫婦旅行が叶わずじまいだった。落ち込む日も続いたが前を向こうと、日々の出来事を大切にしている。このトンネルが楽しみの一つとなっている。感謝の気持ちを胸に、日々を過ごしている。不思議と残り続ける街角の異空間、マンボウトンネル。前かがみで抜けた先で、心新たにそれぞれの道を歩き出す。
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