福島第一原発の処理水の海洋放出をめぐり、政府は、関係閣僚会議を開き、早ければあさって、放出を始めることを決めた。会議には、岸田総理大臣をはじめ、西村経済産業大臣や渡辺復興大臣も出席した。政府は先月、IAEAから、国際的な安全基準に合致していると結論づける報告書が出されたことも踏まえ、国内の漁業者などへの説明を続けながら、放出開始の具体的な時期を検討していた。岸田総理大臣はおととい、原発を視察し、きのうは、全漁連の代表者らと面会して、理解を求めた。政府は、国内外で、計画への理解は進みつつあるとして、安全性の確保や風評対策を徹底していくことを確認したうえで、早ければあさって、放出を始めることを決めた。西村大臣は、福島県を訪れ、内堀知事や福島県漁連の幹部らに伝えることにしている。