山梨・西桂町は人口約4000人の町。35年前に夏祭りの盆踊りが始まり、織物産業が盛んだった頃の西桂町を歌った「西桂小唄」などが踊られていたが踊り手が年々少なくなり12年前から町の夏祭りでは踊られなくなった。温泉施設で働く渡辺和哉(37)は西桂町で生まれ育ち小さい頃から毎年盆踊りを楽しみにしていた。子どもの頃楽しんだ盆踊りの魅力を子どもたちに知って欲しいと、地域の若手とともに盆踊りを復活させようと考えた。かつて盆踊りに参加していた女性たちの声をかけ踊り方を教えてもらった。渡辺は「盆踊りは知らない人とも一緒に輪に入って踊ったりできる。残していく文化だと改めて強く思った」と話す。