映画「西湖畔に生きる」のあらすじを紹介。茶摘みの仕事で生計を立てるタイホアという中年女性。10年前、夫が突然失踪して以来、一人息子のムーリエンを自立させることを願い働きづめで生きてきた。雇い主である茶畑の主人と恋仲となりその母親の逆鱗に触れ、職を追われてしまった。山を離れ途方にくれるタイホア。友人に誘われるままにあるセミナーへと参加する。それは、高額な健康商品を周囲の人に販売することで最大2億円もが得られるというマルチ商法だった。お金を得て人生を変えようと呼びかける詐欺グループ。グループは参加者に対し自分の本当の欲求に目を向けるよう仕向ける。久しぶりに母親と再会したムーリエン。母親がマルチ商法にのめり込み、みずからの財産までつぎ込んでいることに気付き驚く。かつての母親に戻ってほしいと願うムーリエンは思いがけない行動に出る。詐欺グループを警察に告発したムーリエン。母親がずっと抑え込んできたもう一つの思いに初めて気付く。