今では映画館は全席指定が当たり前だが、昭和の映画館は入場料だけを払うシステムが一般的だった。昭和の映画館は上映ごとにお客を入れ替えがなく、釣りバカ日誌シリーズなど、2本同時上映が当たり前だった。2000年代になるとシネコンが急速に普及し、全席指定の完全入れ替え制で回転率を重視するようになり、2本同時上映は廃れていった。また、昭和のパンフレットには映画の設定や裏話などが載っていた。ドライブインシアターはビートルズがデビューした1962年に誕生し、観客はFMラジオの周波数を合わせ、車内で映画の音声を聞いていた。テレビでは、映画が放送される際、淀川長治ら映画評論家の映画コメントがセットだった。