道を踏み外した男女の再生の物語、丸山正樹さん最新作「青い鳥、飛んだ」。物語の主人公・コンビニ店長・柳田は正義感が強く、ある日万引き犯の男を押し倒して取り押さえた所、男は頭を打って病院に搬送され、死亡が確認された。それでも柳田は「コンビニの店長として当たり前のこと、いや正しいことをしただけだ」と主張。しかし押し倒した様子がSNSで拡散され柳田を非難するコメントが殺到し、傷害致死容疑で起訴される。コンビニは閉店し家庭は崩壊し、一人で家を出ていくことに。柳田は再起をかけ調査会社で勤め始め、ある日、以前柳田が万引き犯として捕まえたミチルという女性客が現れる。現在はセラピストとして働いていたが、客から暴力を振るわれ、その犯人を捕まえるために柳田は協力することに。万引きがきっかけで道を踏み外した2人の人生が前を向き始める。