2023年11月。武藤将胤さんと木綿子さんは、女の子のパパとママになった。将胤さんは、ALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病だ。国連を支える世界こどもみらい会議 FUTURE SUMMIT みらい総会に、将胤さんが登場。合成音声で会場に呼びかけた。困難を乗り越えてきた夫婦。夫と妻の十年の歩み。武藤将胤さんは大学で、社会を明るくするアイデアを形にすることを誓った。博報堂に入社。26歳のときに木綿子さんと出会った。その頃、木綿子さんは将胤さんの体の異変に気づいたという。1年を過ぎた頃、東北大学病院で難病ALSと診断された。夢を叶えることはできないのかなと思ったという。発症すると3-5年で亡くなることが多い。木綿子さんに心配をかけたくないと思ったという将胤さん。ALSの啓発活動をはじめた。木綿子さんにプロポーズしたという。木綿子さんの周囲には結婚に反対する人もいた。木綿子さんは自分しかできないことがあると思ったという。そして結婚。木綿子さんの想像を超える過酷な生活。自発呼吸が難しくなり「誤嚥性肺炎」のリスクも出てくる。生きるためには気管切開をして、人工呼吸器をつける手術や、気管と食道を分離する手術が必要になる。声が出なくなることが怖かったという将胤さん。目の動きで操作するDJなど、クリエイターとして収入を得るようになった。ALSが治る世界を映像と音楽で表現しようとした。MUSIC FILMの制作をはじめた。声を失ったときにそなえて、行動を起こした。