習氏 権威強化にアメリカを利用。習主席は上座にすわり、ブリンケン国務長官を下座に座らせアメリカを抑え込んでいるような構図を演出した。ブリンケン氏に対して「広々とした地球は中米両国がそれぞれ発展し、ともに繁栄することを受け入れる」と主張し、米中関係を制御するリーダーとしての姿を国内外に示す計算があったのは明らかである。「国際社会は中米関係の現状を心配している」とも主張した。ブリンケン氏との会談に応じた背景には、対立の解決に消極的とのイメージが広がることを避ける打算もある。対米交流を発展させても良いとのメッセージを国内の経済界に送る意味合いもあった。(読売新聞)