浪江町の請戸漁港から中継。処理水が放出される今日を、地元の漁業者たちは苦渋の思いで迎えた。福島の漁業は原発事故により一変、一時、漁は自粛を余儀なくされた。事故の翌年からは試験的な漁が始まり、おととしまで10年間続いた。深刻な風評被害の中、もがき苦しみながら復興を進めているさなかでの今回の放出。取材をした多くの漁業者は新たな風評を懸念していて、政府が放出を決定したあとも強く反対している。漁業者の1人は、「安心で安全な魚を獲って、売って、おいしく食べてもらえればそれだけでいい。12年前のような思いはもうしたくないし、これからを担う若い漁業者にもそのような思いをしてほしくない」と話したとのこと。
住所: 福島県浪江町請戸字北久保107