交番員は事件発生の際に一番早く現場に駆けつける第一臨場の役目を担う。悲鳴が聞こえたとの通報があった林さん宅を訪れた渋谷は林さんの家に違和感を抱いた。自転車があるため在宅のはずだがカーテンがしまっていた。民家に異変を感じた場合は警察だとわからないように変装し訪問することもある。林さんの家にはナイフを持った男が立てこもっていた。
渋谷は巡回連絡の際に林さんの家の間取りまで把握していた。特殊班の警察官が工事業者に変装しエアコンの配管から林さん宅にカメラを入れると、人質の林さんは手足を縛られ刃物で脅されていた。事件発生から1時間、ネゴシエーターが犯人の説得を開始したが犯人は交渉に聞く耳を持とうとしなかった。立てこもり事件を解決するために最も大切なのは犯行動機を知ること。犯人は連続発生していた強盗犯であることが発覚し、強盗事件後にほとぼりが冷めるまで林さん宅に立てこもっている可能性があった。