匿名、流動型犯罪グループによる強盗や特殊詐欺などの犯罪が相次ぐ中、警察庁は首謀検挙に向け新たな捜査チームを立ち上げる。警察では「トクリュウ」の実行役を検挙してきたが、匿名性の高いアプリなどで指示する首謀者の検挙が課題となっていた。こうした中、警察庁は全国の警察から捜査員約100人を集め、10月から新たに「匿名・流動型犯罪グループ取締りターゲット捜査チーム」(T3)を立ち上げる。T3は警視庁に発足する「匿名・流動型犯罪グループ対策本部」に配属され、対策本部が分析した情報をもとに、首謀者検挙のための捜査を推進する。また、警視庁はさまざまな犯罪に関与する首謀者の検挙のため、あらゆる法令を駆使して捜査する「特別捜査家」を約450人体制で発足させる予定。