人材の確保が警察でも課題になっている。警視庁によると、今年度実施された警察官の採用試験の受験者は8341人と、ピーク時と比べて3分の1以下に減っている。少子化の中、人材獲得競争が厳しくなっていることなどが背景にあり、体制の維持が難しくなって、現場の負担が増すことも懸念されているという。警視庁は人材確保を進める観点から、来年春に入庁する警察官の募集段階での初任給を今回から大卒の場合で30万2100円に引き上げている。また、きょうから申し込みの受け付けが行われる警察官の採用試験では、企業などと併願する人でも受験しやすいよう、従来の教養試験とは別にSPIという適性検査での受験も選択できるようにした。