初場所で2回目の優勝を果たした大関・豊昇龍が横綱に昇進。口上では「横綱の名を汚さぬよう、気魄一閃の精神で精進いたします」と述べた。豊昇龍はモンゴル出身の25歳。優勝25回の元横綱・朝青龍のおい。10年前に来日し相撲を始めた。指導していた柏相撲少年団の永井明慶さんは当時の姿について「相撲に対してはすごくまじめ。とにかく負けず嫌いだった」と語った。豊昇龍は高校卒業後に立浪部屋に入門。高い身体能力から生み出す多彩な技と激しい闘争心を持ち味に、順調に番付を上げていった。初土俵から所要42場所での横綱昇進は、年6場所制が定着した昭和33年以降では6番目の早さ。3月の春場所から横綱として本場所の土俵に上がる。