豚100%のハンバーグは牛100%に比べて肉汁がかなり出たが食べてみると味は物足りなかった。もともとハンバーグはドイツで作られていた硬い牛肉を使ったハンブルグ風ステーキが発祥と言われている(諸説あり)。日本に伝わり家庭料理として広まったとされる1960年頃、牛肉が高価だったことから安価な豚肉を混ぜて作るようになったのが今の日本独自のハンバーグにつながっているという。味を求めるなら牛肉は必要。そこで、肉汁を引き出すため割合を変えた3種類を試作し、肉汁が多く出る割合、豚7:牛3を見つけた。肉汁につながるよう、玉ねぎを2倍の量の油で炒め、パン粉を生パン粉に、卵の量を減らすアレンジ。さらに、豚の方が融点が低いことに気づき、材料を冷凍庫に入れ溶けにくい状態にし、手を冷やしてこねる。材料すべてに工夫を凝らしたハンバーグが完成した。切ってみると肉汁が溢れ出した。さらなる肉汁を求めて、ラーメンの背脂のように脂を加え肉汁を溢れさせる作戦に。牛脂とバターを包み込んだハンバーグを作った。
