史上最大の暴落など株価が乱高下したことを受けて日本銀行・植田総裁が国会で説明を求められた。為替相場も歴史的な円安から一転、不安定な動きとなっている。「市ヶ谷テキサス」は今年3月に全メニューを値上げした。背景にあるのは歴史的な円安。 市ヶ谷テキサス・近藤秀士店長は「このまま円高が続けばリーズナブルな価格で還元できる」などと話す。輸入チーズ店「チーズ王国 松屋銀座店」は去年は円安や輸送費の高騰などで2回値上げを余儀なくされた。チーズ王国を運営・久田グループ営業本部部長・宮田さつきさんは「輸送ルートの開拓や国産チーズも広げて展開し工夫している」「(為替変動の)影響はない方がいいと思う」などと話す。最近の円高傾向でも価格反映には慎重。史上最大の暴落など株価が乱高下したことを受けて日本銀行・植田和男総裁が国会で説明を求められた。日経平均株価が4000円以上暴落した“令和のブラックマンデー”の発端とされるのは先月末に日銀が踏み切った「2度目の利上げ」。植田総裁は株価乱高下の理由について「米国の景気減速懸念が急速に広がったのが大きかった」と説明。金融市場について「引き続き不安定な状況にあると認識している」として今後も注視していくと強調した。先月の利上げについては「適切な判断だった」と説明した。今後については「これまでの見通しが実現していけば金融緩和の度合いを調整(=利上げ)していく基本的な姿勢に変わりはない」と発言。こうした発言を受けて東京市場では株価・為替ともに落ち着いた値動きとなった。今後も丁寧な説明とかじ取りが求められる。