財務省が発表した先月の貿易統計によると、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は430億円の黒字となった。原油やLNG等の輸入価格が下落したことで、輸入額は8兆7,010億円と去年の同月と比べると12.9%減った。輸出額はアメリカ向けの自動車などが伸びたことで、8兆7,441億円と去年の同月と比べて1.5%増えた。この結果、貿易収支は一昨年7月以来1年11か月ぶりの黒字となったが、最大の貿易相手国である中国への11%減少していて、貿易黒字も小幅に留まった。一方上半期の貿易収支は6兆9,604億円の赤字となった。貿易赤字は上半期としては過去最大だった12.9%より減ったものの、依然として大幅な赤字が続いている。