- 出演者
- 島田弘久 曽根純恵
オープニング映像。
2023年度の貿易収支ではアメリカ向けのハイブリッド車を中心に自動車輸出が大幅に伸びた影響で輸出額が過去最高の102兆8000億円余となり初めて100兆円を超えた。一方で輸入は石炭や液化天然ガス・原油などの価格が下がった影響で10.3%減って108兆7000億円余となった。輸出から輸入を差し引いた貿易収支の赤字額は73.3%減少して5兆8000億円余となっている。
FRB・パウエル議長はワシントンで行ったカナダ中央銀行総裁との対談で「データからは(インフレ鈍化に)確信が持てず想定よりも時間がかかる可能性がある」と述べ、利下げの開始時期を遅らせることを示唆した。FRBは利下げの開始の条件として持続的なインフレの鈍化を挙げている。その上で「抑制的な金融政策が効果を発揮するまでさらに時間をかけることが適切だ」として現行の政策金利の水準を当面維持する意向を示した。
1年5カ月ぶりに米中国防相会談が行なわれた。アメリカ国防総省によると、オースティン国防総省は偶発的な衝突回避のため両軍が意思疎通の手段を維持し続けることの重要性を指摘したという。また、南シナ海でのフィリピン船舶に対する中国の威圧的な行動を問題視し「公海での航行の自由を尊重する重要性」を強調し牽制した。さらに台湾問題では台湾海峡の平和と安定の重要性を改めて主張した。これに董軍国防相は南シナ海における中国の主権尊重を求め「『台湾独立』活動への支援を野放しにしない」と伝えたという。
NYダウの7日ぶりの小反発を手がかりに今朝の日経平均116円高でスタート。ただ、NASDAQが3日続落したことなどもあって取引開始直後を高値に下げに転じた。アメリカ長期金利の上昇で為替はさらにドル高円安が進行。建設・小売など内需関連株が売られた他、中国関連株なども下げに転じ、一時300円以上下げる場面もあった。日経平均先物3万8380円。TOPIXも3日続落している。午前のマーケットについて和島さんが解説。S&P 500とNASDAQはマイナスのままということで背景としては押し目買いが入っている一方でパウエルFRB議長の「利下げは先」との発言をしていたとのことがあって10年債利回りは4.66%にまで上昇とあって相対的に株の魅力が低下するような展開になってきている。一方で日本は手がかり材料が個別で乏しくて外部環境に振らされる展開にならざるを得ないというところでアメリカの今後の金利の先行き等々を考えると押し目を買う意欲はあるが上値は重いなという印象。ニトリHDは今日で7日続落。開発輸入ということで外で作って中に持ってくるので円安デメリットという話だが、第三四半期の決算の段階で155円でも利益を出せる態勢にすると会社がコメントしていたが、接近してきてしまっていて為替を警戒するような動きにならざるを得ない。そしてレゾナック・ホールディングスは5年ぶりの高値をつけている。12月本決算だが第一四半期の決算を前に24年12月期の業績を大幅上方修正ということで中身を見ると営業利益280億計画だったのが470億にしているが、半導体の材料のところが非常に順調だというふうに会社が説明しており、これはサプライズのある上方修正だったとのこと。