今年初めての3連休。雪や寒さに見舞われている日本列島。そんな中、熱い時を過ごしている人たちがいた。昨日までに今季一番の積雪量となる85cmを観測した山形県最上町。歴史ある赤倉温泉にやって来たのは東京などから訪れた4人組。最低気温氷点下5℃を記録したこの日、夜になると現れたのは、雪景色の中を松明を手に走る裸の男性たち。その中に先ほどの男性の姿があった。これは毎年、この時期に行われている伝統行事「お柴灯まつり」の鳥追い。下帯姿の男性たちが街中を駆け巡り。家内安全、商売繁盛を祈願する。祭り歴22年以上地元出身の丸米充さんが鳥追いのリーダー。コロナ禍で走り手が減り、廃止の危機に陥ったときも1人で走り祭りを存続させる活動を行ってきた。その甲斐あって今年の走り手14人のうち10人が県外からの参加者だ。東京から来た奥野優樹さんは初参加だというが雪の上を裸で。サーモカメラで撮影させてもらうと、このとき気温は0℃近く。周囲は低温を示す真っ青な世界だが体は温度が高いことを示す赤色に。他の人たちも体は赤い。実は、鳥追いの直前には。ゆっくり温泉に浸かってポカポカに。さらに、家やお店旅館などを巡って走り続けるため、サーモカメラで見ても体は赤いままだった。そんな中で奥野さんにトラブルが発生。わらじの一部が切れてしまった。ここまで合計1時間近く走り続けたが鳥追いはまだ30分以上はある。切れたわらじを脱ぎそのまま続行することに。すると、その左足はつま先が真っ青に。午後8時、奥野さんも無事完走。