より日常に近いスナックの姿を見るため定点カメラを設置し、外から映像で様子を観察した。新規客が入ると常連客も積極的に仲間に入れようと乾杯していた。飲み物を作っているママが氷しか入っていないグラスを常連客の前に置くと、常連客は「これ出すサインなのか?」と戸惑っていた。モーラは社会人類学の中で客はあくまで客だが客が仕事をしているように見えるので投資家として解釈している、客は居場所がなくなると寂しいので場所を守るために努力していると話した。大学卒業後日本の飲料メーカーに就職したモーラは、寂しさを感じた時スナックに行けば人と話したい人が集まっていて私にとって必要と感じたと話した。メーカーを退職後研究者となり、日本の生活で興味を惹かれたスナックを題材に選んだ。2022年にモーラはスナックをテーマに修士論文を発表し、現地に深く入り込んだ調査方法が評価された。現在はピッツバーグ大学で博士論文に挑んでいる。外国人女性という理由で入店を断られたことがあり、受け入れてもらえるようウケが良い曲のカラオケを練習した。