サミット会場に同行している政治部の澤井記者がカナダ・バンフから報告する。日米首脳会談はサミット最初の経済をめぐる討論が終わった直後に約30分ほど行われた。自動車関税の引き下げなどを含む大枠での合意については今回は見送られた模様。首脳会談は、これまで集中的に閣僚協議を続けてきた赤沢経済再生担当大臣も同席した。日本政府としてはトランプ大統領に直接提案をアピールし、大枠合意をめざし直前まで交渉を続けたという。日本としてはLNGや半導体輸入で対日貿易赤字を縮小することなどをパッケージで提案し、関税率の引き下げを求めていた。日本の政府関係者は「下手に合意すればその税率は永遠に続き企業の経営に大きな影響が生じかねない」と慎重な姿勢。トランプ大統領はさきほど会談について「良かった」と一言だけ述べた。石破総理もこの後、自ら会談の内容について説明するものとみられる。